結論、自己肯定感が低くても、40代から自分軸は確実に作れます。
40代になると、若い頃とは違う種類の不安が増えるもの。
家庭や仕事で守るものが増えるほど、自分の気持ちよりも「責任」や「周りの目」が先に立ち、行動の一つひとつに迷いが生まれやすくなる。
私もまさにその状態で、決断するたびに揺れ、行動するたびに不安がつきまとっていました。
そんな時期に、自分の内側と向き合う習慣を少しずつ取り入れたことで、迷いや不安に振り回されなくなり、物事を「自分の基準」で選べる感覚が戻ってきました。
自信が湧いたわけではありません。
軸ができたことで、ブレなくなったんです。
この記事では、私が実際に試して効果を感じた“自己肯定感が低くても続けられる自分軸の作り方”を解説しています。
もしあなたが今、「もう一度、自分を取り戻したい」そう感じているなら、ここから軸を整える第一歩を踏み出せます。
- なぜ40代になると自己肯定感が下がりやすいのか
- どんな順番で自分軸を作れば迷いが減るのか
- 今日から行動できる実践ステップ
40代になると“自分軸”が揺らぐ本当の理由

気づけば、いつの間にか“自分の優先順位”がどこかへ消えてしまった…。
多くの40代が抱えるこの違和感は、決してあなたの性格のせいなんかではありません。
むしろ、環境と役割が重なっていくこの年代だからこその、誰にでも起こり得る自然な現象です。
仕事での責任、家庭での役割、将来のお金の不安…。
これらが静かに積み重なっていくうちに、人は気づかぬうちに“守りの生き方”へシフトしていきます。
しかも厄介なのは、変化があまりにゆっくりすぎて、自分がいつ “軸を手放した” のか気づけないことです。
たとえばこんな経験はありませんか?
- 「今の生活を壊したくない」と思い、行動を先延ばしにする
- 家族を理由にしながら、実は“失敗が怖い自分”に気づいている
- かつてのような挑戦心が湧かず、しぼんだ自分に落ち込む
実はこれらは、弱さではなく 防衛本能が働いているサイン です。
これらの防衛本能が働くと、人は「これ以上傷つきたくない」という思いから、無意識に自分を守ろうとします。
その結果、他人の期待に合わせたり、無難な選択を選びやすくなり、少しずつ“自分の軸”が霞んでしまうんです。
けれど、これは裏を返せば 「あなたがまだ人生を諦めていない証拠」 。
なぜなら、自分軸が揺らぐ苦しさは、「本当は自分らしく生きたい」という願いがまだ心の奥で消えていないときにしか生まれないからです。
自分軸がなくて苦しい40代がまず知るべき“心理の仕組み”

「自己肯定感が低いのに、自分軸なんて作れるわけがない…」
そう思ってしまう気持ち、すごくよくわかります。
私もかつては典型的なそのタイプでした。
うまくいかないとすぐに「自分なんて…」と落ち込み、挑戦する前から敗北感だけが先に来る。
副業でも成果が出ないたびに「やっぱり自分には向いていない」と自己嫌悪のループに陥っていました。
そんなある日、妻にこう言われたんです。
「あなた、他人に合わせすぎて、自分が迷子になってるよ。」
その言葉が、胸の奥に刺さりました。
思い返してみれば、私はずっと“他人の正解”に自分を当てはめようとしていたんです。
- SNSの成功者を基準にして落ち込む
- 家族や職場の期待を優先しすぎて、自分の気持ちを置き去りにする
- 「こうすべき」という他人の価値観を鵜呑みにして動く
こうして、気づかないうちに 自分軸を他人に明け渡していたんです。
心理学では、これを 内的重要性(他人に基準に自分を合わせること) と呼びます。
他人の評価に軸を置くほど、自分の行動がブレやすくなり、自己肯定感もさらに落ちていきます。
けれど、ここで重要なのはひとつ。
自分軸は「自己肯定感が高い人だけが作れるもの」ではないということ。
むしろ、自己肯定感が低い人ほど、“他人ではなく、自分の基準” を持つことで生きやすくなります。
最初に必要なのは、自分を鼓舞することでも、自信を無理に作ることでもありません。
「できない自分も含めて認める」——ただそれだけ。
これが“自己受容”であり、自分軸の土台になります。
そして40代は成功や失敗も含めた、長年積み重ねてきた経験があるぶん、むしろ自分軸を作りやすい年代です。
他人の評価よりも、自分自身が納得できる人生を選べる土壌がすでに40代には整っています。
次の章では、具体的にどのようにして自分軸を作っていくのかを解説していきましょう。
40代が最短で自分軸を作る3ステップ

40代から自分軸をつくるのは、決して難しいことではありません。
ただし “やるべき順番” を間違えると、いつまでも他人の価値観に振り回され続けてしまいます。
ここでは、コンプレックスだらけだった私が実際に試し、もっとも効果を感じた 3つのステップを紹介します。
この3つを順番どおりに進めるだけで、「他人の目が気になる私」から「静かにブレない私」へ、確実に変わっていけます。
STEP1:他人基準を一つだけ手放す(表面の習慣レベル)
自分軸づくりの最初のステップは、他人の価値観のうち “自分を一番苦しめている基準” を一つだけ手放すことです。
多くの人は気づかないうちに、「憧れの人の生き方」や「世間の理想像」を自分の正解だと思い込みます。
しかし、これを一気に全部手放そうとしても挫折します。
まずは一点突破で十分です。
一番縛っている “他人基準” の見つけ方
次の質問に、心の中で答えてみてください。
- その基準を守るために、私は何を我慢している?
- それを守るのをやめたら、私は何がラクになる?
- そもそも、これは誰の価値観だった?
この3つの問いに引っかかるものが、あなたが最初に手放すべきものです。
同僚の「理想の父親像」を基準にしてしまうケース
たとえば、職場の同僚に“完璧な父親像”を見せる人がいたとします。
あなたは知らず知らずのうちに、「父親とはこうあるべきだ」「家族のために働き続けるのが正解だ」と自分に強要してしまう。
私自身、長い間、「父親の役目は家族のために働くことだ」と信じ込んでいました。
仕事さえ頑張っていれば、家族は幸せになると疑いもしなかったのです。
そんなある日。
休日出勤しようとした私に、子どもがぽつりと「今日は行かないでよ…」と小さな声で言いました。
その表情を見た瞬間、胸の奥がギュッと締めつけられました。
“家族のため”と言いながら、一番大切にしたかった時間を犠牲にしていたのは自分だった——
その現実を突きつけられた気がしました。
そこで初めて、「父親とはこうあるべきだ」という価値観が、本当に自分が望んだものではなかった と気づきました。
この瞬間が、長年まとわりついていた“昭和的な父親像”を手放す転機になりました。
STEP2:自分を尊重する“小さな選択”を積む(行動レベル)
自分軸を取り戻すうえで大切なのは、「自分で選んだ」という実感を取り戻すことです。
しかし、40代の多くは長年、家族や仕事のために自分を犠牲にするクセが染みつき、無意識に我慢してしまいがちです。
ここで、行動経済学の知見を取り入れると興味深いです。
ダニエル・カーネマンらの研究によれば、人間の行動の95%は無意識のうちに決定されるとされています。
つまり、放っておくと私たちは“習慣・周囲の期待・義務感”に従って選択をしてしまい、自分の意思で決める感覚を失いやすいんです。
だからこそ、意識的に“小さくても自分の意思で選んだ行動”を積み重ねることが重要になります。
ポイントは、家族や仕事の時間を犠牲にするのではなく、ほんの少しだけ自分を優先する選択を入れること。
たとえば、こんな選択です。
- 寝る前2分だけ“今日の自分”を振り返る
- 仕事に行く前の5分を“自分のための読書”に使う
- 昼食中はスマホを見ず、“思考を静める時間”にする
これらはどれも大したことのない行動に見えます。
しかし、我慢が習慣化した40代にとっては “自分を優先する練習” そのものです。
そして、たった数分でも 「これは自分の意思で選んだ」 と感じた瞬間、あなたの中で失われていた“自分軸の感覚”が静かに戻り始めます。
STEP3:自分の“疲れポイント”を知る(深い自己理解レベル)
真面目で誠実な40代ほど、「やる気が出ない=自分が怠けている」と感じがちです。
しかしこれは決して怠けではなく、脳や体のキャパシティが一時的にオーバーしているサインです。
心理学でも、脳は連続的に判断や選択をすると疲労し、パフォーマンスが低下することが知られています。
つまり、どれだけ習慣化した行動でも、「疲れ」を感じるのは自然なんです。
重要なのは、疲れを悪いものと錯覚せず、「体を休めるサイン」と捉えること。
ただ、真面目な40代は休むことに罪悪感を抱きやすいため、事前に 自分の疲れポイントを把握すること が軸をぶらさずに過ごすコツになります。
私の場合の具体例
週末に子どもと一緒に遊ぶと、帰宅後は頭がフル回転で思考が止まらず疲労が残る
→ 内向型の私は、一人で静かに過ごす時間が少ないと回復できません。
慣れない会議や打ち合わせが連続すると、翌日は仕事に集中する気力が削がれる
→ 脳のエネルギーが対人対応に使われすぎるため、無理に通常業務をこなそうとするとストレスが増します。
家族との長い会話や雑談のあと、些細なことでイライラしやすくなる
→ 内向型の私は、インプットや考える時間を削られると感情が揺れやすくなります。
このように、内向型の私は 外向型のように活動量で回復するのではなく、一人で静かに過ごす時間が回復の鍵 になります。
実践的な疲れの扱い方
「今日はパソコンを開くだけで良し」と自分に許可を出す
静かに読書したり、散歩したり、心を落ち着ける時間を意図的に確保
翌日の簡単な計画だけ書き出し、頭を整理する
こうして疲れを回避・リセットすることで、無理なく自分軸を維持できます。
40代が自分軸を作るために絶対にやってはいけない3つのルール

ここからは、せっかく「自分軸を作ろう」と行動しても知らないうちにブレーキになる“40代特有の落とし穴” について触れます。
40代は、仕事・家庭・過去の成功体験など、さまざまな要因が重なり、自分では気づかないまま 他人基準に引き戻されやすい時期 です。
だからこそ、「何をやるか」だけでなく“何をやめるか”を把握しておく ことが、自分軸づくりの最短ルートになります。
これから挙げる3つのルールは、多くの40代がつい無意識でやってしまい、軸を揺らす原因になるものです。
あなたも当てはまっていないか、ぜひ確認してみてください。
20代の自分を基準にし続けると、40代の心は折れていく
40代になると、つい 20代の自分 と比べてしまいがちです。
「昔はもっと動けたのに…」
「なんであの頃みたいに進めないんだ…」
——この思考は、知らず知らず心を削ります。
私自身も、20代の体力や集中力を基準に考えては、思ったように進まない自分に苛立ち、落ち込むことがありました。
でも、ここで大事なのは一つ。
20代と同じ土俵で戦う必要はない ということ。
体力、責任、家庭、仕事の重さ。
どれも今は昔と違います。
無理に昔の自分を追いかけても、心が先に折れてしまいます。
そこで意識を少し変えるだけで、ずっとラクになります。
ポイントは、“これからの自分を基準に考える” ことです。
体力が落ちたなら無理のない運動や休息を取り入れ、同じ成果が出せなくてもやり方を工夫する。
家族との時間を大切にする優先順位を見直す。
過去の自分を追いかけるのではなく、今の自分でできる最善を選ぶ——これだけで、心は驚くほど軽くなります。
家族にも職場にも“完璧な自分”を見せようとしすぎる
40代になると、仕事でも家庭でも「失敗できない」というプレッシャーが強くなり、つい 完璧を目指してしまうクセ が出やすくなります。
心理学の研究でも、完璧主義には 「他人に認められたい」という気持ちが背景にあるタイプ があることが分かっています。
たとえば、他人に“完璧な自分”を見せたいと思いすぎる人は、自分の心や体の負担を無視しがちだという報告があります。(引用:完全主義社会的断絶モデルにおける完全主義的自己呈示の役割)
つまり、完璧を追いかけている時点で、すでに 自分軸ではなく他人軸に引っ張られているんです。
ここで大切なのは、肩の力を抜いて 「本当に自分がどう思っているか?」 に目を向けることです。
- その行動は本当に自分の意思か?
- 他人の期待に応えようとしていないか?
- 心はどう感じているか?
完璧を目指すのではなく、自分が納得できる範囲で行動する。
これだけで、心の重さはぐっと軽くなり、40代でも自分軸を守りやすくなります。
結果が出るまで動けない40代の罠
あなたも、「結果を出すために始めた勉強や副業なのに、気づけば行動が止まっていた…」
そんな経験はありませんか?
実はこれ、単なる“挫折”ではありません。
40代になると、損失回避バイアスが強く働きます。
心理学で言うと「人は失敗するよりも、行動しない方が安全だと感じやすい心理」です。
さらに40代は、家族の目、職場での立場、若い頃との比較などが絡むため、失敗への痛みが20代よりずっと大きくなります。
その結果、無意識のうちに「結果が出る確信が持てるまで動かない」 という思考が働き、挑戦そのものを止めてしまうのです。
ただ、ここで諦める必要はありません。
ポイントは 小さく動くこと 。
- 1日10分だけ手をつける
- 完璧でなくても試してみる
- やったことをメモして小さな達成感を積み重ねる
こうした小さな一歩を踏み出すだけで、確信がなくても動けるようになり、挫折のループを避けられます。
40代でも、自分軸を守りながら前に進むことは十分可能です。
40代の私が“自分軸”を作れた変化

昔の私は自己主張が苦手で、心の中で思っていることと行動が一致せず、いつももどかしい気持ちを抱えていました。
友人や同僚の頼まれごとに対して、「今日こそ断ろう」と思っていても、結局は言われるがままになり、自己嫌悪に陥る日々が続いていたんです。
そんな自分を変えようと、まず挑戦したのが副業でした。
「自分で稼げれば、自分の意思で選択しやすくなる」と考えたのですが、現実は甘くなく、2年間かけても稼ぐきっかけすら作れませんでした。
挫折の連続で自己嫌悪は深まり、気持ちがどんどん沈んでいったのを覚えています。
そんな絶望の中で私を救ってくれたのは、読書でした。
内向型の私は、人に相談することが苦手です。
だからこそ、本から学び、自分にできそうなことを少しずつ実行するしかありませんでした。
本を読み、考えをアウトプットしていくうちに、少しずつ変化が訪れました。
他人の価値観と自分を照らし合わせ、「本当はこれが私のやりたかったことでは?」と自問することで、自分軸が少しずつ形成されていったのです。
もちろん、魔法のようにすぐ変わったわけではありません。
でも、自分だけの考えには限界があると知り、他人の知恵を取り入れることで、自分のペースで前に進めるようになりました。
私の場合は読書でしたが、あなたも日記を書いたり、本の内容を自分なりに考えてみたり、少しでも自分の気持ちと向き合える行動から始めてみるのが、自分軸を作る第一歩です。
今日からできる“自分軸チェックリスト”

「自分の意思で動く」
言葉にすると簡単ですが、実際には大きなエネルギーが必要です。
その理由は、私たちの顕在意識が“今のままでいたい”と強くブレーキをかけているから。
過去の経験、世間の常識、周囲の目……。
ほんの少し不安になるだけで、「やっぱりやめておこう」と感じてしまうのは誰にでも起きます。
だからこそ、いきなり大きく変わろうとする必要はありません。
むしろ ハードルを限界まで下げて、小さな行動を積み重ねること が“自分軸”を作る近道です。
そこで、今日からでも取り組めるシンプルなチェックリストを用意しました。
朝:今日ブレないための “整える3問”
40代は、朝の決断がその日の軸を決めます。
- 今日、家族・職場の予定の中に “自分のための時間” を10分でも確保できるか?
- 今日やることの中で、優先順位を“気力と体力”に合わせて調整できているか?
- 他人の期待と、自分の本音を混同していないか?
夜:1日を締める “振り返りの3問”
40代は疲労で判断力が鈍りやすいため、夜の振り返りが軸を整える。
- 今日1回でも“断らずに後悔したこと”はあったか?
- 仕事・家庭のストレスで、無意識に自分の気持ちを抑え込んでいないか?
- 小さなことでいい、自分の判断で動けた場面はあったか?
これらはあくまで一例です。
大切なのは項目そのものではなく、「今日の私は、自分の意思で選べたか?」 を確かめること。
この“朝と夜の小さなチェック”が積み重なるほど、あなたの自分軸は確実に太くなっていきます。
40代からでも自分軸は作れる。自己肯定感が低くても問題ない。

「40代からは下り坂だ…」
そんなふうに感じてしまう瞬間は、誰にでもあります。
でも、その“認められない気持ち”を放置すると、これからの人生に負の連鎖が起きてしまうかもしれません。
なぜなら、自分で自分を信じられないほど、不幸な状態はないからです。
そんな状態のまま生きるなんて…正直、嫌じゃありませんか?
私たち40代には、たしかに若さはありません。
ですが、若い世代にはない――「経験から生まれた価値観」 という大きな財産があります。
これは、自分軸を作る上での“揺るぎない土台”です。
変化を急ぐ必要もありません。
自己肯定感が低くても問題ありません。
大事なのはただひとつ。
「これからは、自分の軸で生きていく」
そう“決める”こと。
まずは今日、ほんの5分だけ“自分のための時間”を作ってみてください。
その小さな一歩が、40代からの現実を静かに変えていきます。
そしてもし迷ったら、今日やることはひとつだけでOKです。
「他人基準でやっていることを1つだけ紙に書き出す」
これだけで十分、あなたの自分軸は動き始めます。
明日以降、また1つだけ積み重ねていきましょう。


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