「忙しい…」と日々の仕事や家事に追われ、思わず口にしてしまうこのフレーズ。
多くの方が本当に忙しく奮闘しているので、軽々しく「言い訳にするな!」とは間違っても言えません。
環境も異なれば、受けるストレスも違いますからね。
ただ、「忙しい」を言い訳にし続けると、あなたが望む未来から遠ざかってしまう危険性が潜んでいます。
忙しさは辛さを紛らわしてくれる反面、大事なことから目を背けてしまう原因になるからです。
そこで本記事では、「忙しい」という言い訳を手放すべき理由を5つのポイントで解説します。
本記事を読み、忙しさを充実感と捉えるのではなく、そこから解放されて本当に大切なことに気づくヒントを、ぜひ見つけましょう!
人はなぜ、「忙しい」を言い訳にしてしまうのか?
「忙しい」は言い訳をするために、最も都合の良い言葉。
このフレーズは、嫌なことや辛いことから逃げることが許される唯一の言葉だからです。
過去私も何度も使ってきましたが、今思えば「忙しい自分」に酔っていたかっただけかもしれません。
ここでは、俗にいう「忙しいアピール」をしてしまう理由について解説していきます。
主な理由は以下の3点です。
自分は価値のある存在だと思いたい
「私は忙しい」、そう自分に言い聞かせることで、自分は価値ある存在だと認めたい気持ちが強くなります。
一種の自己承認みたいなものですね。
「自分には価値がある」、この気持ちは強力な刺激となり、忙しく振る舞ってしまうことがあります。
仕事でも忙しい人を見ると、何だか仕事ができるイメージが湧きませんか?
もちろん中にはそういった人もいるでしょうが、【忙しい=できる人】と一括りにしてはいけません。
なぜなら、忙しさが人の優劣を決めるものでは決してないからです。
忙しいと深く考えなくていい
目の前の仕事に集中している時は、他のことを考えなくて済みますよね?
確かに集中して取り組んでいる時にはメリットに働きますが、何も考えずに、ただこなしている状態は思考停止しているのと一緒。
たとえば恋愛で失恋すると、あまりの辛さから現実逃避するために仕事に没頭するシーンをよく見かけると思います。
忙しさは一時的ではありますが、辛さから解放してくれます。
ですが、忙しいことに慣れてしまうと深く考えることができません。
物事を深く考えるには、自分の頭の中で余白を作る必要があるからです。
忙しいことを美徳と思っている
忙しさを崇拝していると、知らぬうちに自分が忙しくなるような行動をとってしまいます。
職場でも一人くらい、やたらと忙しいアピールする人がいませんか?
本当に忙しい人って、もちろん「忙しい」と口にすることはないし、ましてやアピールする暇なんてないと思うんですよ。
昔は「24時間働けますか?」というフレーズも流行り、忙しいことが美徳とされていた時代があったくらいですからね。
私も20代の頃は、この言葉を信じて疑いませんでしたが、今はもう令和…時代が違います。
忙しさに振り回され、本当に自分が目指すべき方向を見失っていたことに気づいてから、限られた時間でどんな人生を過ごすか?を最優先に考えるようになりました。
「忙しい」を言い訳にせず手放すべき理由5選
前の項目で、なぜ「忙しい」を言い訳にするのかは理解してもらえたかと思います。
続いては、「忙しい」ことを手放すべき理由について5つに分けて解説していきます。
一つずつ解説していくよ!
チャンスを失う
まず、一つ目はチャンスを失うこと。
忙しいと、必然的に目の前の事象に追われます。
他のことを考えている余裕は到底ないので、見ず知らずのうちに他の可能性を失っていることにも気づきません。
時間にも頭にも余白が状態では、冷静に物事を考えられませんからね。
もちろん、忙しい中で導き出した直感が当たっていることもありますが、直感には思考という工程を挟みません。
単純作業であれば別ですが、頭を使う知的作業には絶対に思考を要するからです。
忙しい時ほど、他の解決策や方法を見失っていることに注意が向きにくくなります。
長期的視点で考えられない
常に忙しく余裕がないと、長期的視点で考えることができなくなります。
それは局所的に物事を捉えるようになるので、全体像を見れなくなることから引き起こります。
短期的な成果を否定しているわけではありませんが、短期的な目標の先には長期的な目標が存在しますよね?
長期目標を設定しないと、最終的にどこに到達したいのか、よくわからなくなります。
「いやいや、局所にこだわることも大事だろ!」という意見もありますが、それは長期的視点を見据えているからこそ成立するもの。
忙しいことを理由に、「この先はどうなるかわからない…」では本末転倒です。
時間を失う
忙しさを示したいためだけに、やらなくてもいい仕事をやっていませんか?
当の本人にはそんな自覚はないにしろ、やっている感を出すには忙しく振る舞うことが一番手っ取り早いですからね。
忙しさは体感的な時間を早めてくれますが、それは同時に時間を失っていることと一緒。
私も自己満足感に浸りたいがために、無駄な仕事に精を出していた時期があり、結果として膨大な時間を失いました。
忙しさはサンクコストという概念を消しますが、反面、やるべきことを取捨選択すれば、時間の余白を作ることができます。
自己成長ができない
忙しさを理由に、あらゆることから逃げていると自己成長できません。
自分と対話することすらも避けているようでは、「今後、どうしていきたいのか?」という目的を放棄することになります。
もちろん、自己成長の過程で失敗することもあるでしょう。
しかし、その失敗の恐さから、忙しいことを理由に自己成長を拒んでは絶対にダメです。
一時的には逃げることができても、時間が経てば自己成長していない自分と向き合う日が必ずやってきます。
それは後悔という気持ちだけでは、何のフォローにもなりはしません。
挑戦ができない
常に忙しさに追われていると、新しいことに挑戦できません。
いや、そもそも忙しさで疲弊していては、挑戦する気力すら起きないでしょう。
時間に余白がない限り、新しい挑戦はできませんからね。
忙しい自分に満足しているなら、それでも構いません。
しかし「現状から抜け出したい!」、「自分は変わりたい」と変化を望んでいるのなら、それは何かに挑戦することでしか得られない権利です。
変わりたければ、挑戦するしか術はないんです。
こちらの記事では、挑戦することに対して、「一歩踏み出せない…」そのような方に向けての対策を解説しています。
「挑戦するのが恐い…」と感じている方にとって、背中を押すような内容となっていますので、必ず一読してください。
忙しさはゆとりを失う
昔と比べ、確実に世の中は豊かになっているはずなのに、幸福感を感じれない人は多くいます。
増えない手取り…それに拍車をかけるような物価高など、現状を取り巻く状況は決して豊かとは感じれない人がいるのは事実でしょう。
現状を打破するためには、忙しく働くしかない…。
そう考えたくなる気持ちも十分に理解できます。
ですが、常に何かに急かされ、追い詰められ、焦っていることは、本当にあなたが望んできたことですか?
決してそうでないのなら、まずは「忙しい」を手放すことです。
「忙しさ」から解放された時、自分にとって本当にやるべきこと、必要なことがきっと見えてくるはずです。
本記事で伝えた内容を噛み締めながら、少しでも無駄を省いた生活にシフトチェンジしていきましょう!
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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