「40代になって成長を感じられなくなった」
「若い頃のように学べていない気がする」
そんな風に感じたことはありませんか?
その原因の一つは、もしかすると自分の中にある「プライドの高さ」かもしれません。
プライドは一見、「誇りが高い」こととしてポジティブに捉えられます。
しかし、時には「頑固」「柔軟性がない」などの印象を与え、成長を妨げてしまうことがあります。
特に40代ともなると、これまでの人生経験や成功体験があるからこそ、一回り以上も年下の意見を受け入れるのが難しいと感じる場面も増えるでしょう。
自分の生き方や価値観が否定されるように感じ、無意識に壁を作ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、変化の激しい現代において、このまま意地を貫くことは成長するチャンスを失うことになりかねません。
むしろ、プライドを手放し、素直な姿勢を身につけることで、40代からでも新しい成長を手に入れることができます。
本記事では、40代が抱えがちな「プライド」にまつわる悩みを紐解き、それを乗り越えるための方法を7つに分けて解説します。
小さな一歩からで構いません。
今日から少しずつ取り入れ、人生をさらに豊かにする成長のチャンスを掴みましょう!
プライドが成長を妨げる理由
プライドがあなたの成長を妨げる理由は以下の通りです。
一つずつ解説していきます。
自分の弱さを認めるのが怖い
プライドが高い人は「自分は強い人間だ」というバイアスで自我を保っているため、自分の弱さを認めることができません。
認めてしまうことで、これまで自分を支えていたものが、一気に崩れることが怖いからです。
それは自己否定することにつながるため、たとえ間違いだと気づいていても自分を曲げることはできません。
人に頼ることを「恥ずかしい」と感じてしまう
「恥ずかしい」という感情はプライドが高い人にとって受け入れ難いもの。
物事を「勝負論」で片付けようとする傾向が強いため、人に頼ることは負けだと認識しています。
考え方のベクトルが、他人ではなく常に自分に向いているため、プライドにそぐわないことは決してやりたがりません。
素直に人のアドバイスを受け入れられない
天邪鬼気質の人も、プライドが高い傾向があります。
自分の意見を否定されることを極端に嫌うため、人からのアドバイスも「余計なお世話くらい」にしか感じていないでしょう。
成功の可否より、自分の考えで物事が進まないことの方が、フラストレーションも溜まりやすくなります。
他人より優位に立ちたい気持ちが邪魔をする
自分が優位に立つための最も簡単な方法は、他人を否定すること。
プライドが高い人は、優劣や損得勘定など、常に他人と比較することでしか判断できません。
他人より優位に立っている状況を実感することで、はじめて安堵感を得ているのです。
実は自分に自信が持てていない
自信のなさを勘付かれないよう、気丈に振る舞おうとします。
「自分には何もない」と感じたとき、最後に頼るのはプライドしかないからです。
プライドの高さは自信のなさの裏返しと言っても過言ではありません。
プライドの高さが引き起こす弊害
続いてはプライドの高さゆえに引き起こす弊害について解説します。
「気づいた時にはもう手遅れ」、とならないようにしっかりと理解しておきましょう。
新しいことを学ぶチャンスを逃してしまう
プライドの高さは、自ら学ぶチャンスを失うことになりかねません。
現実問題、40代にそう何度も大きなチャンスは訪れることはないでしょう。
チャンスを成長機会として捉えられないことは、現状維持に満足していることと一緒。
学ぶことはいつからだって可能です。
40代になり、学ぶことへの意欲が減退していると感じる方は、こちらの記事を参考に挑戦意欲を湧き立たせましょう!
周囲から「老害」と思われてしまう
人の話に聞く耳を持たず、自分の意見だけを押し通すと、「老害」扱いされることになります。
新しいことを否定し、自らの考えに固執するだけでは、限られた視野でしか物事を判断できないからです。
もちろん、あなたの意見が正しいこともあるでしょう。
しかし、人の意見を否定するからには、それなりの根拠がなければ誰も納得しないはずです。
孤立し、人間関係が悪化する
一度でも、孤立すれば人間関係を修復するのは困難。
その時、あなたの居場所はどこにもないかも知れません。
「一匹狼」といえば、聞こえはいいかも知れませんが、組織で動くのであれば、そんな属人性は、むしろ邪魔になるだけ。
本物の「一匹狼」といえども、仲間のためなら自ら動こうとするはずです。
他人と常に自分を比較し、自己嫌悪に陥る
自分が他人より劣っていることを自覚すると、自己嫌悪に陥ります。
常に相手との相対的な評価を気にしているため、一度、落ち込んでしまうと、プライドが傷つけられ、なかなか浮上できません。
これは自分の存在価値を他人との優劣でしか判断できないためです。
自分の限界を突破できなくなる
常に、自分のプライドが傷つかないように行動しているため、コンフォートゾーンから抜け出すことができません。
挑戦して失敗することはプライドが傷つくと思っており、自分のできないことに関しては一線を引いています。
失敗から学ぶことを放棄しているため、挑戦することで得られる自分の限界を突破できることはありません。
頼りがいのある人に見られず、信頼を失う
信頼を得る最大の方法は、相手に「自分のことを考えてくれている」と思ってもらうこと。
決して、結果だけで判断されるものではありません。
プライドの高い人は、「自分だけは特別」という意識があるため、人のために動くことが苦手。
それは信頼を失う行為、そのものと言えるでしょう。
素直さを持つことがもたらすメリット
自分の気持ちに正直になり、素直さも持つことはメリットしかありません。
ここからは、素直さがもたらすメリットについて解説していきます。
自己成長につながる
プライドを手放すことは自己成長に直結します。
他人の意見を素直に取り入れようとするその心意気は、自らの成長に役立てようとする気持ちからくるものだからです。
できない自分と向き合うか?現実逃避するのか?、それが自己成長を決める重要な分かれ道です。
チャレンジしやすくなる
失敗に対するネガティブなイメージを払拭できれば、チャレンジ精神が芽生えてきます。
また、失敗に対して前向きに捉えられるようになり、失敗からの学びを教訓に、行動できるようになります。
基本的に素直な人は、言い訳をしません。
それは、自分がチャレンジを通じて、成長できると確信しているからです。
自己肯定感が上がる
素直さを持つことは、他人との比較という呪縛から解放され、ありのままの自分を受け入れることができます。
物事を他人との優劣だけで判断することがないので、過度に他人の言動に反応することもなく、自分のペースを保つことができます。
また、たとえ自信がなくても、自分を否定することがないので、自己肯定感も下がりません。
自己肯定感の上げ方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、「自分を受け入れられない…」とお悩みの方は、ぜひ一読してください。
ストレスが減る
プライドを手放すことで、余計な執着がなくなり、ストレスも軽減できます。
心の負担が軽くなれば、今まで固執していたことに対しても余裕をもって対応できるようになります。
また視野が広がることで、今まで自分で気づけなかったことや、新たな価値観も生むことができます。
良い人間関係を築ける
周囲から頼られるようになれば、これまでと違った良い人間関係も構築できます。
信頼関係を構築できれば、そこに相乗効果が生まれ、お互いの成長にもつながります。
何よりも自分本位でなく、常に相手のことを考えて行動できることが最大のメリットです。
プライドを手放し成長するための7つの方法
それでは実際にプライドを手放し、成長するための具体的な方法について解説していきます。
全部を上手くやろうなんて思わなくても大丈夫です。
少しずつ取り組んでいけば、必ず成長を実感できるようになります!
謙虚な姿勢を心がける
謙虚な姿勢とは、自分だけの意見に捉われず、周囲の意見を素直に聞くことです。
自分の我を通すことは、仕事でも、それ以外のことでも根本的な問題解決に繋がりません。
他人と戦うのではなく、常に課題と向き合うことを意識すること。
そうすれば、自ずと人の意見にも耳を傾けられるようになります。
感謝を習慣にする
小さなことでも感謝を言葉にすれば、自分の視野が広がります。
なぜなら、感謝を伝えることは相手に対しての誠意にだからです。
具体的には「ありがとう」という言葉を1日3回以上、誰かに伝えることを習慣にしてみるのもいいでしょう。
私はコンビニでお会計を済ましたあと、必ず「ありがとう」と伝えることを習慣にしています。
これは自分のためにしてくれた行為に対し、率直な気持ちで感謝を伝えています。
自分の弱さを受け入れる
プライドが高い人にとって、自分の弱さを認めることは受け入れ難いことかも知れません…。
しかし、弱さを受け入れることは恥ずべきことではありません。
むしろ、完璧ではない自分を認めることで、成長への一歩が踏み出せます。
あなたの弱さを気にしているのは、あなただけです。
弱さを受け入れる度量を持つことで、他人に対しても寛容に接することができます。
他人を認め、尊重する
常に対抗心や敵対心を持ちながら生きていくことは、ストレスやプレッシャーを与えるだけ。
自己満足で幸せを満たしても、後に虚しさだけしか残りません。
他人を認め、尊重することで、はじめてあなたも認められる存在になります。
良い行動を続けていると、周りまわって自分に返ってくるということですね。
「わからない」を素直に伝える
知らないことは罪ではなく、むしろ、知らないことをそのまま放置してやり過ごそうとすることが罪です。
もちろん恥ずかしいと思う気持ちがあるのは理解できます。
ですが、知らないことを素直に伝えられる人は、結果的に学びが早いもの。
なぜなら、知らないことを自覚しているからこそ、自分の学びにしたいと考えているからです。
周囲に頼る勇気を持つ
「断られることでプライドが踏みにじられる…」
確かに物事を頼むには勇気が必要ですが、自ら動かない限り、他人が動いてくれることは、まずありません。
たとえ、その場では断られたとしても、行動に移したという事実は消えません。
一人で抱え込まず、周囲に頼ることができた時、あなたは人として成長した証となります。
他人と比べず、自分の成長を見つめる
ついつい他人と比較してしまうことは誰だってあります。
しかし大切なのは、自分自身が成長できているかどうか。
それは他人との比較で決まるわけではないですよね?
常に自分の成長にフォーカスしていれば、必要以上に比較する必要なんてないはずです。
比較ではなく相手を想う気持ちこそ、あなたを何倍にも成長させてくれる材料になります。
まとめ:素直さを手に入れ、新しい成長を目指そう
プライドを手放すことは、自分を否定することでも、負けを認めることでもありません。
むしろ素直さを持つことで、これまで見えなかった学びや成長のチャンスを掴み、人間関係や人生そのものを豊かにすることができます。
それは40代からでも十分に可能です。
大切なのは、すぐに完璧を目指すのではなく、小さな一歩を積み重ねること。
この記事で紹介した7つの方法の中から、まずは一つでも良いので実践してみてください。
それがきっと新しい成長の始まりとなるでしょう。
一つずつ進むことで、自分らしい生き方を見つけ、これまで以上に充実した人生を送ることができるはずです。
プライドに執着せず、素直になることは、自分を解放し自由になるための鍵です。
さっそく、今日から始めてみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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